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Growill創業の理由と想い

  • 執筆者の写真: kiminori hirayama
    kiminori hirayama
  • 8月5日
  • 読了時間: 6分

Growill合同会社の代表、平山公規(ひらやま きみのり)です。

フリー株式会社で約10年、事業や人の育成に携わってきて、なぜGrowillを創ったのか。

その原点や想いを書き起こしてみました。


自己紹介


1988年、東京都品川区生まれ。小学生から静岡県の伊東市に移り住み、高校卒業までサッカーを続けていました。高校生のとき、ある出来事をきっかけに音楽の力に惹かれるようになり、高校卒業後は大学進学と悩んだ末、上京してフリーターをしながら音楽活動に取り組み、担当のボーカルと作詞作曲編曲、レコーディングと編集を学びました。


つまり、学歴も職歴もなく、やりたいことに突っ走ってきた青年期を過ごしていたわけですが、正直「多少の収入はあるけれど、このまま音楽が成功するかわからない状態で30歳を迎えるのは怖いな…」とも感じはじめ、27歳でフリー株式会社にアルバイトで入社しました。


その半年後に社員登用していただき、たくさんの優秀な人たちに囲まれて、色々な経験をさせてもらい、高卒フリーターだった僕が最終的に90人規模の事業をマネジメントさせていただくこともできました。

Growill創業を機にフリー株式会社は卒業しましたが、人生変えてくれる会社に出会えたことは、僕にとって本当に幸せなことでした。



そんな僕が、なぜGrowillをはじめたのか


育成の課題

フリー株式会社では、PMM(Product Marketing Manager)やセールスエンジニアなどのチーム立ち上げ等も経験しましたが、マネジメントや新卒研修、SET(Sales Enablement Team)など、育成の領域に携わる機会が多くありました。


OJTや座学形式はもちろんあるのですが、何より「どれだけ人の成長をデザインできるか」を意識しながら取り組んできたと思っています。

スキルや知識は可能な限り細分化・言語化し、抽象〜具体まで網羅したうえで人の現状把握と、必要なステップを提示しています。



例えば営業の提案力は「問題発見能力」「課題整理能力」「実行推進能力」と3つの能力に大きく分類したうえで、更に中分類レベルまで分解し、そこに詳細項目として必要な知識やスキルを羅列するといった整理をする



これによって「問題発見」が苦手だが「課題整理」はできる、という現状がわかってくれば、何を身につければ提案ステップが綺麗に流れ始めるか、本人と育成側で納得感を持って進めることができます。


また、反対に「どこで躓くか」「どこで失敗しやすいか」のポイントもわかってくるので、あえて座学では「躓く手前」までしかインプットせず、実際にうまくいかないことが起きてから次のステップに進む、というデザインもできるようになります。


このデザインが非常に重要で、学びに連動性やストーリーが生まれます。単発の座学や属人化したOJTでは実現しづらいですし、独学も言語化やインプットの順番が人や状況によって変わってしまうため、点と点が結びつかないということが起きやすくなります。


また、多くの人は「失敗が起きないように」取り組みますが、失敗は実感値を得る貴重な経験、機会です。

もちろんお客様に迷惑をかけるような失敗や、本人の尊厳が傷つくような失敗は避けるべきですが、この「失敗」という機会を意図的に提供できるかは、重要な要素であると実感しています。


例えば「論理的思考力を身につけたほうがいい」と感じてロジカルシンキングを学んだものの、どういう時に使えばいいかわからない、使ってみてもうまくいかないということが起き、成長が線になって実現しない。 ただし、その「使い方の失敗」を経験することで「こういうケースでは使うべきではない」という学びにもなる。


フリー株式会社に転職してきた方の初期研修をしたり、新卒研修をしていると、学びが線になっていないことで本当は知っている知識をうまく使えなかったり、地力として身についている思考力をうまく活用できなかったりという場面に多く遭遇しました。


こういった経験により、「成長のデザイン」が非常に重要だと感じるようになると同時に、それを社会や他の企業に提供できたら価値があるのではないか、と考えるようになりました。



社会に課題はあるか

人口減少が進む中で、「人が足りない」という声を聞くことが多くなりました。その打ち手のひとつとしてDX推進があり、多くの企業が業務効率化を進めようとしています。私が所属していたフリー株式会社も、まさにそういった取り組みを推進する企業で、数多くのプロダクトを提供しています。


それらのプロダクトの提案に同席したり、カスタマーサクセスの文脈などでお客様の声を聞くことが度々あったのですが、「使える人がいない」「業務効率化に向けた業務組み直しができない」といったことを耳にしました。


つまり、世の中にある素晴らしい製品を「使う人」が育っていないという課題があるのです。




そしてこれはDXなどの業務効率化以外にも、あらゆる面で結局は「人」の能力や知識が求められていると実感しました。



  • メンバー育成能力がある「マネージャーはいるか」

  • 新規事業を考え、実行できる「人はいるか」

  • 世の中の進化をキャッチして社内に反映できる「人はいるか」

  • 社長の考えを言語化して戦略に落とし込める「人はいるか」



人の絶対数が減っている世の中において、これらを採用で解消することはどんどん難しくなります。一方で、システムやツールの導入には前述の課題がつきまといますし、BPOなどのアウトソーシングも重要な手段ではあるものの「業務の受け手」側には人がいます。


正直、「社内育成」と言うとすでに数多くの企業が参画している領域ですが、世の中に課題はたくさん残っている、というのが現実です。

つまり「育成」というものの在り方や認識自体をアップデートして、全く新しいものに作り変えていかないと、この課題は社会からなくならないのではにないか、と考えました。



世界を変えるのはテクノロジーでも、世界を創るのは人だと信じ続ける


Growillの大事にしたい根源的な価値観として、上記のようなことを心から思っています。テクノロジーは世界を変革する力を持っていますが、世界そのものを創る主体は人間です。


昨今、凄まじいスピードで進化しているAIなどもそうですが、技術の重要性を認めた上で、人間の創造性と主体性を最重要視する価値観を持ち続けることを大事にしたいと思っています。


結局のところ、あらゆるツールも育成そのものも、目的ではなく手段です。Growillでやりたいのは、単なる育成の支援ではありません。人が変わり、動けるようになり、それが連鎖することで社会そのものが少しずつ変わっていく。


私はそれを「社会の基礎代謝を上げる」と呼んでいます。

そこまでやり切らないと、育成はコストという世界が変えられないからです。Growillは、目の前の人が変わる仕組みをつくりながら、その先にある社会の変化まで見据えて事業を作っていきたいと考えています。



一人の変化がやがて社会の変化につながる仕組みを作り、社会の基礎代謝を上げていきたい
一人の変化がやがて社会の変化につながる仕組みを作り、社会の基礎代謝を上げていきたい


まとめ


Growillで何をやっていきたいのかを簡単にご紹介させていただきました。

今後も、事業の考えや想い、どのようなことにチャレンジしていくのかを定期的に発信していきたいと思います。


また、Growillでは初期ユーザー様を募集しております。


「社会の基礎代謝を上げる」


そんな挑戦に少しでも共感してくださった方、なにか一緒に取り組んでみたいと思っていただいた企業様は、お気軽にご連絡ください。

 
 
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